2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013)Only Lovers Left Alive

これがラスト・バウスになるかも、と思ってきてみた。思いのほか多く集まっていた。 病院の壁の色がいい、80年代的なセット。ティルダ・スウィントンはほんとに素晴らしく、デルヴォーの絵から抜け出してきたかのようだ。あの艶のない黒い瞳。ジョン・ハート…

(ぼくは林檎を

地面からひろいあげる きみはサクランボの籠を地面から持ちあげる ぼくは短剣をサクランボの籠の中に置く きみはぼくを置き去りにしようとする ぼくは短剣をサクランボの中に隠す きみの目はサクランボの輝きの中で 黒く 黒くなる きみの家への道を ぼくらは…

振り子の半分を開けておくこと。焦点のひとつを開けておくこと。海からの訪ないを待つこと。 ノイズ的な映像の波の向こうに、ちらっと顔が見えた気がする。それは作り物の、まがい物の、仮の顔、だとしても、 それがなければ国が成り立たない、一つの基礎と…

『音から作る映画1 映画としての音楽』(2014)(って表記をしていいもんだか.....@アップリンク・ファクトリー)

クリスティーヌ・ビュシ・グリュックスマンの『バロック的理性と女性原理』。バロックって何だろ?と思って図書館で借りて読んだのだが、そうゆう用途には一番向いてなさそうな本だった。でも突然出てくるのだ、サロメが。 アップリンクの近くには松涛美術館…

(さらに、これらの重なり合った諸条件は皆、他の箇所で(「物」という奇妙な講演において)ハイデガーが四方域もしくは正方形(Geviert)と名づけているものの遊動のうちに集まる。この四方域の四つの力域、大地、天空、死すべきものたち、神的なるものは、不動で…

高田安規子・政子の軽石建築や苔迷路に物の大小を揺るがすという目的があるとすれば、(MOTアニュアルの話だけど)、対比してみて、福田尚代の本や原稿用紙やタイポグラフィーを素材に作られた作品は、とりとめない、読むということが必然的にはらむ、没入する…

『アンディ・ウォーホル展 永遠の15分間』@森美術館

素晴らしかった。アンディは初めから最後までいい画家だったのだなあ。初期のスケッチは冴えているし、セルアウトしてからのもろもろも、雲の置いてあるスペースも気に入ったし、バスキアとの共作もカッコ良かった。自分を律することの大切さ。死ぬまで敬虔…

『中村一美展』@国立新美術館

わけがわからなかった。 去年一枚だけ見た『存在の鳥』はとてもいい絵だった気がしていたのだが、へんな映画の後だったし何かにとり憑かれていたのかも? しかも今回その絵は出ていなかったと思う(『鳥』シリーズの何枚かはちょっと観させてもらえた感じが…

『イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる』@国立新美術館

ロシアや中欧のイコンやミニ礼拝堂的なものが良かった。ポルトガルの花で埋め尽くされたマリア像とか。 狩人の服に縫い付けられた何枚かの小さな鏡。 自分たちでもの派がどうのこうのと書いてしまうのはどーなんだろうか。

『MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり』@東京都現代美術館

福田尚代 言葉への愛憎。美的なものから離れようとしても、鉛筆には色がある。趣味の良さ、いい事なのかどうか。観ている分にはたのしいけれど。 高田安規子・政子 トランプ絨毯欲しい。外の展示を見つけようとしてうろついていたら閉館時間で不審者扱い。 …

松浦寿夫連続講義企画第9回「感情のインフラ、あるいは感情というインフラ6」@アートトレイスギャラリー

面白かった。 中河与一という人に謎の親近感をおぼえた。 終わった後にビールを出してくれて懇談。偽日記の古谷さんとお話しする機会を持てたのは良かったが、勝手なことを云い散らかして挨拶もせずに引き上げたのはまずかった.....。建築のこととかをもっと…

『九州の陶磁展』@日本民藝館

今日は西館が開いている日。でも入ってはいけないところが多すぎて家の全体の感じとかはつかめなかった。庭の眺めが良い。にら水仙にまるく囲まれたしだれ桜が五分くらいの花を残して揺れている。何故か枯れ葉が舞っていた。 九州 良いことは良いのだけれど、…

ちょっとわかってきたみたい

灰色の良さが。

【ハ゛ーケ゛ンフ゛ック】 かえるくんとたびのねずみ作者: マックス・ベルジュイス出版社/メーカー: セーラー出版発売日: 1994/05/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る

『アデル、ブルーは熱い色』(2013)La vie d'Adèle – Chapitres 1 et 2

生徒「先生この映画の教訓は何ですか?」 先生「魅力のわからない絵のモデルにはなるなということです(ずばり)」 生徒「それ、対偶を取るとどうなりますか?」 先生「魅力的な絵があったらモデルになれということです(ずばずばり)」 生徒(.....なんだかよく…

message

細馬宏通「うたのしくみ」刊行記念トーク&ライブ@キチム

『うたのしくみ』はmodern fart に連載中から大体読んでいたけれど、こうしてまとめられたものを読むとやはりものすごい仕事で、こう、目から入った情報が脳を伝わって耳を、特にひとより動体聴力に劣ること甚だしいこの役立たずの耳までもを更新しにかかっ…

はる〜はなの〜みの〜

寒いね!(ってほどもう寒くない@吉祥寺.....)

『イヌミチ』(2013)

okinawa.....行けば良かったのに(しつこい)。 明日まで。

(要するに、

イコンと偶像とは、他のもろもろの存在者と対面する存在者として規定されるものでは全くない。なぜなら、同じ存在者(彫像、名称等)が、一方から他方への地位へと移行することもありうるからである。イコンと偶像とは、存在者の二つの類をではなく、その二つ…

(その後、その人は、

赤い文字の研究に専念しましたが、それにはイエス・キリストの傷口とその貴い血の流れが書かれていました。この文字でその人が学んだのは、忍耐をもって苦難に耐えることだけでなく、むしろそれを楽しみにすることです。自分にとって、この世には、自らの創造…

『岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜』@世田谷美術館

吟香(googleの検索予想で知ったが日本で一番最初に卵かけご飯を食べたと云われているらしい)が援助していたという由一の『甲冑図』、じーっと観ているとお胴のところに、キティちゃんが一匹、二匹、三匹.....って、いかんいかん、もっと真面目にやらなければ…