宮廷画家ゴヤは見た(2006)Goya's Ghost

DVDで。 ハビエル・バルデムが異端審問官でステラン・スカルスガルドが画家フランシスコ。ナタリー・ポートマン(のちの『ソー』繋がり)がユダヤ教徒の疑いをかけられて呼び出され尋問が始まるのかと思いきや、いきなり逆さ吊りで拷問に。 『真実を!』と人相…

言葉とイメージ

わが吐息君が吐息に 触るるときはじめてそこに 秋風を生むなほそこに保名と黄なる 蝶ありぬ芝居がえりの 夜のまぼろし 『墨』って雑誌が図書館にあって、バックナンバーをなんとなあく眺めていたら面白い文章を見つけた。第七回『墨』評論賞 準大賞(石川九…

仲田絵美写真展「よすが」@新宿ニコンサロン

良かった!まずは、壁に触れるところから始まる。 オレンジのパンツ、さあ行くぞ。 絵(イメージ)を覆う自己の影。父によって作られた、絵(ミラージュ)。を抜けて、それ 服達。服の作る物語。 ありきたりな、それでいて心こめられた、二人の作る物語。 無邪気…

もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20's Paris/The Last Impressionists:Time of Intimacy @損保ジャパン日本興亜美術館

日曜日!!!!チケットを頂いていたのを忘れていたのだが最終日、ぎりぎりで駆け付けた。 観て良かった!「ソシエテ・ヌーヴェル」て初耳。どうせエポックメイキングなところなんてかけらもない趣味の良い絵ばっかなんじゃないの?っていう偏見を持って臨んだの…

『ミルクイースト パブナイト―イン・タヴァン・エールハウス』

Whales|ホエールズ(高橋 永二郎主宰) 今年5月にblanclassで行われた《Whales第1回公演「名絵画探偵 亜目村ケン episode1」》の再演犯人は .... 蚊!

平倉圭『ピカソ他を分解する(部分的に遮蔽された)』@Take Ninagawa

六角形(また)キターーーーーーーーーーー!

グッバイ・ファーストラブ(2011)Un amour de Jeunesse

お〜とことおんなのあいだにわ〜って、その川じゃないか、じゃどの川、セラドンの川に近い川、まだまだ未来はあるよって感じの川だ。 自然主義的な演出、一回だけ、カット際にがっくと頭を垂れる動きがありハッとさせられた。 あのたどり着けなかった際の冬…

没後180年 田能村竹田@出光美術館

眼が疲れた。 山水画より『豆花蟷螂図』や『果■草虫図巻』等に惹かれた。青がきれい。 こうゆう人は紫陽花とか好きそうだなあと思ったらスケッチ帖でちょうどそのページが。さすが。 ワイも早く隠居してこういうちまちました作業に没頭して行きたい。

『熊谷守一美術館30周年展』

面白かった。 紫陽花が好きで最近写生を何度か試みては出来の酷さに打ちひしがれる梅雨の日々を送っているのだけれど、この「あぢさい」ときたら....おじいちゃん....正しい色の選択。 それは全期間にわたって云えることなんだけれど。虹、水面、鳥の顔、猫…

『誘拐の掟』(2014)A Walk Among the Tombstones

12steps単刀直入、簡潔で良し。思わせぶりな奴らにはウンザリだよ!!!!!*1。 携帯電話って便利だなあ。 絵、直接見て描きたかったんだよねえ、分る、分るよ、って思った。最近観てなかったから知らない人だらけで焦った。ダン・スティーヴンス、覚えとこう*2…

『さらば、愛の言葉よ』(2014)Adieu au langage

大括弧―緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置作者: 中西夏之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1989/04メディア: 単行本 クリック: 52回この商品を含むブログ (2件) を見る無茶苦茶面白い本だった.... これを今まで知らずに生きてきたなんて....いや…

(深夜一匹の白い猫と

向かい合ってじっと眺めていると、この猫の親のことを思う。そしてその親、そのまた親......と想像した時、ここにいる個体の一匹は遠い太古からの同じ猫が死んでは生まれ死んでは生まれる、消えながら発生する鎖の最尖端のように思われる。)

『日本人が愛した官窯青磁』@東京国立博物館

良かった。汝窯、特に川端康成の旧所蔵なるもの。自分の思っている"青磁"の概念に一番近い感じ。 歴史的なことが苦手なのだが、秘色と呼ばれもする様々な"青磁"があって、「東窯」というのも、ほとんど探し求めること自体が創ることと重なっているような面白…

『朝日美術館 西洋編9 ボナール』(1997)

図書館で借りた。 初めて(いや大岡信のがあったか)ボナールについて腑に落ちる文章を読んだ気がする(というほど外国語が出来るわけでも努力して渉猟したわけでもないが)。 やはり自分で手を動かしている人のいうことは面白い(面白いことを考えつくには手を動…

埼玉の常設展ではモーリス・ドニと荒川修作と小村雪岱を観た。 荒川は本とかで観ると何だかややこしくて読む気を失うけれど、大きな実物と向き合うと結構楽しい、今度どこかでやったら観に行かねば。 雪岱の女はどうしてあんなに頭がでかいのか、なんか変、…

幻灯上映会@池袋みらい館大明

今週のお題「ふるさと・夏」 面白かった。 世の中には目の付け所が良い人っているもんだ。以下メモ紙芝居やランターンと比べるよりも、むしろパワポ付きの講演やスクロールしていくブログやSNSと比べて観たら面白いかも。 貧者の武器、といっても、ネットに…

『絵画の時間 24のエピソード』@ブリジストン美術館

久々の銀座はどこもここも休み。カッぺどもめ!!!!(by山だし)しかたがないのでブリジストンへ。 絵に時間があるのなんてあたりまえじゃないですかやだなあ改まってとか言うほど真面目にキャプションを読まなかったごめんなさいでもどうでもよい。 ミレーの…

Hilma af Klint(1862-1944)

『二人のホドロフスキー 愛の結晶』展 @アツコバルー

Jodoさんの描いた絵に奥さんが色をつけたと聞いた。映画の衣装担当も奥さんだったとか。 映画ほどちゃんとした配色はなされていなかった気もするが、面白い絵もいくつかあった。天使がなぜかひどい目に会うことが多いようだ。 ああ、わいも誰かの描いた絵に…

『リアリティのダンス』(2013)La danza de la realidad

去年の春くらいにはホドロフスキーさんがフィリップ・カモワン氏との共同研究によって創りだした(または復興した)カモワン・タロット(正確にはカモワン版マルセイユ・タロット)というのが面白そうだと思って、本を読んでみたりもした。 由緒あるタロットの原…

やめられない(やってないから)

今週のお題「アイドル」 『五つ数えれば君の夢』、地味にヒット(とは何?)しているようでよかった。 夏の終わりに東京に戻ってきたらまた観よう。 でも、主役の子たちのことをもっと知りたくなった、というようなことは今のところない。今までもなかった。 …

『ロベルトは今夜』(1979)Roberte

二度目。素晴らしかった。字幕がないのでなんだかよくわからなかったけれど素晴らしかった。ダニエル・シュミットはここから大きな影響を受けているのであろう(それでも処女作と最後の作品のせいで彼は倒錯者側から革命w者側へ分類されてしまうのか)。ロベル…

(さらに、これらの重なり合った諸条件は皆、他の箇所で(「物」という奇妙な講演において)ハイデガーが四方域もしくは正方形(Geviert)と名づけているものの遊動のうちに集まる。この四方域の四つの力域、大地、天空、死すべきものたち、神的なるものは、不動で…

『アデル、ブルーは熱い色』(2013)La vie d'Adèle – Chapitres 1 et 2

生徒「先生この映画の教訓は何ですか?」 先生「魅力のわからない絵のモデルにはなるなということです(ずばり)」 生徒「それ、対偶を取るとどうなりますか?」 先生「魅力的な絵があったらモデルになれということです(ずばずばり)」 生徒(.....なんだかよく…

(要するに、

イコンと偶像とは、他のもろもろの存在者と対面する存在者として規定されるものでは全くない。なぜなら、同じ存在者(彫像、名称等)が、一方から他方への地位へと移行することもありうるからである。イコンと偶像とは、存在者の二つの類をではなく、その二つ…

山口謙作 個展@表参道画廊

抽象と具象とか、色と象徴とか、考えることはたくさんあるのだけれど、いざ言葉にしようとするとなかなか.....手ずからお茶を入れてくだすった作家さんには、何かつまらない事を長々話してしまって申し訳ないことだった.....ポートフォリオが置いてあって、ここ…

『マチスとピカソ』

今週のお題特別編「素敵な絵本」 途中までしか読んでいないけれど面白い。 やおいとかいうのならせめてこのくらいまではやってほしいものだ(違)。マチスとピカソ作者: イヴ=アランボア,Yve‐Alain Bois,宮下規久朗,田平麻子,関直子出版社/メーカー: 日本経済…

『コズモポリス』(2012)Cosmopolis

絵を見たくなったので見に行った。 『存在の鳥』というのが気に入った。 お値段も30台後半でお手頃だし、誰か誕生日、じゃない日おめでとう! の記念にプレゼントしてくれないかしら。