「戦後日本住宅伝説―挑発する家・内省する家」@埼玉県立近代美術館

面白かった!
以下、建築のケの字も知らない人が適当に書いてます。


どれが一番良いかってきかれたら、それは丹下健三のが一番いい。これに越したことはない。が、そうは都合よく行かないから皆さん苦労していらっしゃるのだろう。

どれが一番面白かったかときかれたら、毛綱毅曠の『反住器』。
伊藤潤二のマンガにこうゆうのが出てきたっけ。いかにも北海道って感じがする。
これを母親のために作るというのがまた....赤が眩しい....しかも改名とかしているし....しかし、あほな子ほどかわいいというのがお母さんの心理であることもまた人間の真理であることも論をまたない。見習いたいものだ。

中銀カプセルって立方体だと思っていたが、もう少し縦長だった。

中野本町の家は美しい。マッキントッシュの椅子が似合うかどうかは別として。イイハナシダナー建築、というものが世の中には結構あるのではないだろうか。
震災後、やたら建築関係者の名前を見ることが多くなったのも、ただ再建が必要ということだけではない気がしている。

水無瀬の町家はディテールが難しすぎてよく分からない。

原邸はまぬけなかんじ。考えすぎというか(同じことだ)。

総じて50年代のはどれも素晴らしく、60年代からは苦しくなってきて、70年代はやけくそになった人も、という概観。
その境い目に位置する虚白庵が腫れ物に触るような感じの展示をされていた気がするけど、何か理由があるのだろうか。

と色々いってもここには出てこなかった50年代も、70年代もあるのだろうし、80年代だって、90年代だって、その後だって、誰かしらは何かしらをしていたんだろうから、もっといろいいろみてみなくてはいけない。