マヘル・シャラル・ハシュ・バズ@上野水上音楽堂

"映画に過剰な期待を抱いて裏切られるの日。私は現世の狂気を再解釈できるだけの強度を求めてるんだ。マッドマックス。"
という平倉圭氏のtweetを見かけて、
ああ平倉さんは平倉さんだなあ、流石、七里圭氏を前にして『ホリー・モーターズ』を切って捨てただけのことはあるなあ、と思ってなんだか嬉しくなってしまった*1
勝手に忖度すると、ドーフ・ワゴンの音の扱いなんかを甘く感じたのではないだろうか。
自分もそこは、もっと、見た目に似合うだけのカッコいい音があってほしかったので。
ちょっとヘルツォークのことなど思いだす。『フィッツカラルド』、上りと下り。 
色々納得できなかったあの映画の中の一番の不満はオチのオーケストラシーンで、やはり見た目の面白さにかぶせられる音楽が凡庸過ぎた。

ばらばらになっても繋がっている音楽、というものが、理論?上、存在するはずなのになあ
と思い続けて幾歳月。ついに、というか、あれれ、という感じで、ふと、目(と耳)の前に現れてしまったことの恍惚と喜び。
80分くらい、本当に幸せだった。
現実にこういう音楽を葬式でやってほしいという人が現れてもちっとも不思議じゃない。ばらばら、つながり。

終わって散歩しているとぱらぱらと小雨。
夏が来る。

*1:といっても自分は断固支持ですけどね! V8を称えよ!!!!