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千利休―無言の前衛 (岩波新書)

千利休―無言の前衛 (岩波新書)

『利休』(1989)は観た覚えはある。
ひとつのシーンも記憶になくて、しかし面白かったはず。

現代美術とのつき合わせを続けていく中で、唐突にクレーの話が出てくるのだけれど何か納得できる。

"波"が西から流れてきて、やがては朝鮮半島に(そして中国に、まで予測していたかどうか)という話は面白かったけれど、なにしろまだバブルがはじけていないので、呑気、というか、意気軒昂なところも感じられたりして(この点については中西夏之のほうが冷静な見方をしていたような)。

イラスト付きで紹介されている映画には使われなかったstoryがとても良かった。