ちょうど『印象派の水辺』(1998-2014)を読んでいたのだけれど、モネを顕彰するのに合わせて、やたらに抽象絵画を腐してみたりするのは、『大括弧』のことが念頭にあったかもしれないと思った。そう考えてみると"雪崩れ込んだ"という感じのする日本美術推しも、カメラへのよく理解できないこだわりも、緊張関係のうちに考えることもできる(かも)。