a conception a king(of pain)

ドナルド・バーセルミの落ちる犬は1970年に出た作品集シティ・ライフの中の一編でといっても70年代にそれを読んだわけではなく読んだのは90年代の半ばでしかもそれは翻訳で山形浩生が絶好調だったころの話でそれがもう二十年前だというから驚いたかと言えばそうでもない。

最近読み返してみたのだがやはり面白い。
でもネオ・コンセプチュアルとか(それともネオネオ?)出てきたらそれはそれで笑っちゃうかもしれない。
もう死んでると知っているから、愛せるということはある。
岩波から2001年(驚き!)に出た翻訳本は装丁も含め綺麗に死んでいてよかった。
再刊しないかな。

どういう犬かが肝心だ、もちろん。
毛並み、舌の色、臭い。
目をみてそれを愛することが出来るかどうかを知ること。

もちろん死んでいないのだし今生きているし決して死なないしいつまでも生き続ける。

どこかに教えるのが巧い良い画家はいないのかしら?