昨日の研究会、とても面白かった。
特に、質疑応答でも突っ込まれていたように、小河原氏の論の一部が面白いことになっていたのだ。
この問題は優秀な人ほどやはり出てこざるをえないんだなあと、妙な納得をした。
べつに茶化しているわけではなくて、深刻な(かつやはり面白い)問題だと思う。
でもこれからも機会はいくらでもあるし、信仰は神学にまで練り上げられるべきなので、もっと"いじめ"られるとより細密な議論につながっていってよいと思う(と他人事、神頼み)。

ほんとはとても期待しているのだ。ヒッチコックの本が話題になれば、ロメールの理論的な面の紹介が.....

それはそれとして、問題の"空間を作り出す"切り返し(という言い方はしていなかったかもしれない)から、繋げて考えられるのは、いまおかしんじの今のところの最新作(来月に早くも次の作品が?)『川下さんは何度もやってくる』の事。
あの繰り返される出現の際の絶妙のスケール感を作り出すフレームの、ほとんど本能的ともいえる選択眼。
正に時間に逆らう空間の創出が企図されているわけで、やはりこの作家は改めて今こそ擁護され直すべきだと感じている(いかにして?それは神頼み、こればっかや)。