(このようにして、

範疇から元素、元素から種、種から固有名への、あるいはその逆の変換が可能であることから、なぜ現代の分類学の原理が、奇妙なことにアメリカとオーストラリアの集団が固有名を調整するために用いる分類学の原理と似ているかを、理解することができるようになるだろう。固有名は、じっさいには理論的にただ一つの個体によって占められているクラスを指示する種的な項目であるが、これを鏡像反転してみると、個人を他者から区別する「個性」とは、われわれの社会においてさえ、トーテム集団に相当するクラスをあらわしている。しかし、このクラスは特定の個に限定されている。)