OLIVER BEER『Life,Death and Tennis』@青山|目黒
素晴らしかった。
というよりは気持ちが良かった。
橋本聡
適当にヤマ勘で物を言う恫喝芸だけ達者になったプルシアンブルーの猫の皮をかぶった古狸に頭を押さえつけられて本来の鋭さが発揮できていないのが可哀そう。
言葉とイメージ
わが吐息君が吐息に 触るるときはじめてそこに 秋風を生む
なほそこに保名と黄なる 蝶ありぬ芝居がえりの 夜のまぼろし
『墨』って雑誌が図書館にあって、バックナンバーをなんとなあく眺めていたら面白い文章を見つけた。
第七回『墨』評論賞
準大賞(石川九楊 選)
和田倫斉「『秋日和』と乾隆帝と吉井勇」
"観る"ことに人を誘う、"観る"事で空間が絵画へと変貌を遂げる瞬間が、云々という感じ、小津の映画の魅力だと思ってきた。
観る=見て読むことの魅力うんぬん。
そのくせ、そこにあからさまに手掛かりとして放り出された額縁の中身にあまりにも興味を向けなかったのだ。
この短い評論で行われていることは、さり気無いけれど、とても鮮やか、素晴らしい。
スクリーンという矩形の中を行きかう色と形が、さらにその中に置かれた矩形の中の色や形と言葉と言葉の形とに複雑な関係をもって結びつき、または離れて行く。
そこに感じることが出来るのはニジと3次元の間をリズミカルに変化していく平面と空間。物語。
"書"という遠い昔に大切な役割を持ってはいたが、現代には属していないのでは、と思われがちな形式と不可分な何かが、映画という形式の中に特別なやり方で残存している事を見事に証明して見せた。
その"映画"もまた、"この"現代には属していないとしても、その形式と不可分な何かが、生まれつつある新しい形式の中に、イカにしてか特別なやり方で入り込み、それを誰かが、特別なヤり方を持ってして観出だす、ということはあり得る。
むっちゃpositiveになった。
いやあ映画批評ってほんとにいいですねえ?
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仲田絵美写真展「よすが」@新宿ニコンサロン
良かった!
まずは、壁に触れるところから始まる。
オレンジのパンツ、さあ行くぞ。
絵(イメージ)を覆う自己の影。
父によって作られた、絵(ミラージュ)。
を抜けて、それ
服達。服の作る物語。
ありきたりな、それでいて心こめられた、二人の作る物語。
無邪気な花〜ピンク〜青〜紫(ささやかな成長)(しかしまだまだ子供なのだ)
己のイメージを形作り始める。
独りで。
面構え、良し。
分って来る。
刺繍の発見。宇宙の心理は二人の真理でもあるのだ。(厚かましく映画を一本、お勧めしてしまった....ギャラリーなどに出現するおじさんの取りがちな行動....)
さあ行くぞ!
もう後は安定。セルフ・ポートレイトをいかにして形作るのか、その要諦を掴んだのだ。
ラスト・ショット
光を背負って。
待っている?
そうかもしれない、そうでないかもしれない。
ただ椅子を見つけたのは確かだ。地球の上の一つの場所
(良く観るとうっすら青みがかった純白の....)
もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20's Paris/The Last Impressionists:Time of Intimacy @損保ジャパン日本興亜美術館
日曜日!!!!
チケットを頂いていたのを忘れていたのだが最終日、ぎりぎりで駆け付けた。
観て良かった!
「ソシエテ・ヌーヴェル」て初耳。どうせエポックメイキングなところなんてかけらもない趣味の良い絵ばっかなんじゃないの?っていう偏見を持って臨んだのが、そして確かに画期的なところのかけらも無い趣味の良い絵ばかりが約80点、良かった!
配列もとても考えられている感じで、違う順序で見たら全くつまらなかった、という事にもなっただろう。
最初はEdmond Aman-Jean(1858-1936)
Intimiteっていう一枚が良く、その前後の親密な室内な空間の暖かい暗さ、薄緑、紫。Vuillardみたいのとはちょっと違う。有体にいって、エロい。
Henri Le Sidaner(1862-1939)
好みから云えばこの人の絵が一番良かったかもしれない。
La Table,harmonie blanche から La Nappe rouge(二つの部屋を繋ぐ床の色調のスーラ的点描による繊細な変化)
Place de la Concorde 親子っていいやね。
Henri Duhem(1860-1941)
一つの主題に固執していてちょっと怖い。いるよねこうゆうヒト....
Lucien Simon(1861-1945)
Nausicaa これは....庶民的?とは云わないか、でもなんか、こう神話性の欠片もない....いいんだけど、仲の良さげな女たち。
Rene-XavierPrinet(1861-1946)
この人も凄い良かった。性に合う!
Suaucourt、次もSuaucourt、と来てLa Tradition(!!!!!!!!!!!!!!!!)、これポストカード買ってデスクトップの前に掲げて置くべき! って思ったけれど売ってなかった。
Emile-Rene Menard(1862-1930)
Automne
うんうん(うんうん)
Gaston La Touche(1854-1913)
Le Canape これも親密かつエロい(ま、そうゆうもんだよね)
Emile Claus(1849-1924)
この人のも出てた三枚、すべて良かった。
川だよねえ、川、そして庭(ぜ〜んぶ、私の物)。
Jacques-Emile Blanche(1861-1942)
この人は、わかってる!(だからモテる、多分)。
Fillettes lisant(Madeleine et Yvonne Lemoine)、そう、そうゆうこと(I wanna be your BOOK!)。
Albert Besnard(1849-1934)
Femmes de Madeira a la fontaine 蠱惑的享楽的魅力的。赤!
『ワイちゃんはCharlotte de La GandaraちゃんとMme.Harold Wilsonたん、どっちが好き?』
『どっちも』
『え?』
『どっちも!!!!』
『....あ、そう(どうでもいいよ)』
そして、締めはなぜか、これ
でもって、出口、収蔵品コーナー、これ
やあ、
絵画ってほんとにいいですねえ
How green was my valley
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